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I am Zlatan : ズラタン・イブラヒモビッチ自伝

ズラタン・イブラヒモビッチ, ダビド・ラーゲルクランツ著 ; 沖山ナオミ訳. -- 東邦出版, 2012.
ISBN:9784809410765
総合評価:

1

お薦め本:展示【2022.6】

この21-22シーズンACミランに実に11シーズンぶりのリーグ優勝をもたらした男、ズラタン・イブラヒモビッチ。スウェーデンの移民の多く住む地区・ローセンゴードで生まれ育ったプロサッカー選手であり、この本はそんな彼の幼少期から一流のサッカー選手として活躍する様を記した自伝である。前述したように彼はローセンゴードの生まれであり、父親は酒に、姉は薬物に溺れていた。そんな恵まれた環境とはまさに正反対である環境でいかにして幼少時代を過ごしたか、またメディアからはたびたび『悪童』と称される彼のサッカー選手としてのキャリア。それらが口語で記されているこの本。読んでいくうちに口角を上げた彼が自分に語りかけてきている。そんな感覚に陥ります。
この本はサッカー選手の自伝であるので当然サッカーに興味がある人には強くおすすめできます。彼の口から語られる往年の名選手、名監督とのエピソードはとても興味深いものでしょう。かといってサッカーに関心が無い人にとってこの本がつまらなく感じることはありません。この日本では考えられない彼の幼少期の環境における苦悩、サッカー選手としてのキャリアをスタートさせた後のプライベートも『悪童』と称される彼らしさ全開であり、彼のことを知らない人ほど彼の語りに引き込まれることでしょう。また彼のプレーを見たことのない人であればYouTube等で彼のプレー映像を見てからこの本を読むこともこの本をより楽しむための方法の一つと言えます。
この本を読了した際には今夏出版予定の『アドレナリン ズラタン・イブラヒモビッチ自伝 40歳の俺が語る、もう一つの物語』も読みたくなることでしょう。


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