「皆さんこんにちは、笑点の時間が参りました。司会の歌丸です。どうぞよろしく。」50年に渡り日曜夕方の顔「笑点」に出演し続け、その後も亡くなるまで活動し続けた古典落語の第一人者、桂歌丸師匠。この本は戦時中の幼少期、落語と出会った少年期、入門、縁談、破門、「笑点」の出演、盟友との別れ、初弟子、そして落語界のトップになるまで…、歌丸師匠の人生と落語との結びつきを描きます。この本の特徴としては、文がまるで歌丸師匠が語っているかのような粋なべらんめえ口調と、歌丸師匠の年を重ねても衰えない記憶力の高さによってその時々の状況が事細かく描かれており、挿絵など無くとも場面を容易に想像することが出来ます。毎週笑点を観ていた人達にとっても、歌丸師匠にもこんな時代があったんだ、この時はこんなことをしていたのかなど、新しい発見が多く師匠に対する見方も変わるはずです。笑いあり泣きありの歌丸人生物語をお楽しみください。歌丸師匠の落語に捧げた人生に、座布団10枚!
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