もう平成が終わり令和という新たな元号がスタートしました。皆さんの生活に何か変化はありましたか?私自身は特に変化はありませんが…。今回、私がおすすめする本は「近い未来、本当に起こってしまうかもしれない?」と思うようなSF作品です。本のタイトルは『未来職安』。著者は柞刈湯葉さんです。舞台は近未来の日本。AIの発達により仕事がどんどんなくなり人口の99%は働かず国からの支給金で暮らし、残り1%の人々が働く世界です。そんな世界でも仕事を求める人がまだいるのです。そんなさまざまな事情で仕事を求める人に仕事を斡旋する仕事「職安」の人たちの物語です。あらすじはこんな感じです。私がこの本を手に取り読んだ感想としては、私は99%の方の人間なんだろうなと思いました。大半が働かなくていいのなら、私は働かないのかなーと思いながら読み進めました。職安に仕事を求めに来る人たちも『未来職安』の世界ならではの特殊な事情を抱えた人たちばかり。何十年、何百年後にはこんな世界が日常になっているのかもしれませんね。働かなくても暮らすことのできる世界だからこそ、働かない時間は何をして暮らすのか、生きがいとは何なのか、何か考えさせられることがあるはずです。ぜひ、手に取って読んでみてください。
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