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いつになったら宇宙エレベーターで月に行けて、3Dプリンターで臓器が作れるんだい!? : 気になる最先端テクノロジー10のゆくえ

ケリー・ウィーナースミス, ザック・ウィーナースミス著 ; 中川泉訳. -- 化学同人, 2020.
ISBN:9784759820355
総合評価:

1

教員推薦図書【2020.8】

最先端の科学技術を解説した書籍としてお勧めである。
宇宙空間を旅行すること、別の星に降り立つことは以前から、そして現在も人類の夢である。この夢がなかなか実現しないのは「1ポンドの物体をロケットで宇宙まで運ぶのに、だいたい一万ドルかかる」のが問題らしい。しかも、ロケットの重さの80%は燃料が占め、ロケット本体が16%。肝心の荷物や人間は4%しか搭載できない。ほかにもこんな話を聞いたことがある。それは、航空母艦の総人員に対するパイロットの比率である。

宇宙エレベーターが完成すれば、いとも簡単に宇宙空間に行けるようになるのだが、、、、。なぜ、宇宙エレベーターが難しいか、ユーモアを交えて解説している。人間の臓器も人間の手で作られそうである、それも3Dプリンターで。ただし、なかなかハードルが高い。この2テーマを含め、できそうでなかなかできないことを全部で10テーマ解説している。また、できそうだったが、結局できなかった(失敗した)テーマを紹介している。例えば、宇宙空間に太陽発電パネルを作成し、電磁波でエネルギーを地球に送る、という話だ。これも結局は、宇宙に荷物を「商業的に成り立つ範囲で」運べないためにとん挫した。


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