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月と六ペンス

サマセット・モーム [著] ; 金原瑞人訳. -- 新潮社, 2014. -- (新潮文庫 ; 9935, モ-5-5).
ISBN:9784102130278
総合評価:

1

お薦め本:展示【2020.8】

「月と六ペンス」はサマセット・モームが書いた小説です。
この本はイギリスの証券会社で働いていた中心人物スクリックランドがある日、突然に家族を捨てて、芸術家になる夢を追っていく物語です。
この小説の内容はあまり複雑ではありません。しかし、この小説は簡単ではありません。作者は本の中で奇妙な方法で「自分が一番やりたいことをして、満足するのは自分を台無しにすることですか。お金持ちになって、綺麗な人と結婚するのは成功ですか。」という問題を聞きましたが、最後までこの問題もはっきり答えません。これは理想の素晴らしさを簡単に伝える本ではありませんので、違う角度から考えると、この問題の違う答えが得られます。
モームは本の中に多くの人間性に対する解剖を織り込んでいます。この本を読んでいるとき、夢と現実の取捨選択を感じるだけでなく、作者の視覚に付いて、人間性の複雑さも感じることができます。
小説のタイトルの「月」は崇高な理想を表して、「六ペンス」は世俗の安逸と贅沢を表しています。

みなさんは「月」と「六ペンス」の間に何を選びますか。この本の中で答えを探しましょう。


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